桜の花びら
今日、ベランダにいたら、一陣の風が吹いて、床にたくさんの桜の花びらが落ちてきた。
顔をあげると、ぼたん雪のように空中を花びらが舞っていた。
「桜吹雪だ… 」
坂の下にある大きな公園で咲いている桜の花びらだった。
それはまるで、
「ここにいるよ。見に来てくれないからやってきたよ」
って言ってるようで、急に切なくなった。
毎日のように通る道沿いに並んでいる桜だから、こんな時でも見てはいるけれど。
それでも気持ちがふさいで、下をむいてしまってる。
テレビから「感染」という耳慣れなかった言葉がたくさん聞こえてくる。
普通じゃない毎日。
異常なウイルスにみんなが耐えてる。
長い闘いがこれからも続く。
誰も歩いていない道。
明日、少し顔をあげて、あの桜を眺めてみよう。
花びらが呼びに来てくれたから。
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