木の葉猫の隠れ家~yamabukitowa's diary~

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(あれから3週間のまとめ都構想)大阪市の財政局職員、都構想公文書廃棄

ちょっとこれまでの経緯を説明するね。

 

毎日新聞は、11月1日の住民投票の日の前、10月26日に一面トップで

大阪市4分割ならコスト218億円増 都構想実現で特別区の収支悪化も 市試算」

という記事を載せた。

 

 

都構想の住民投票最終盤に来て、これは衝撃的だった。

 

見出しだけ見たら、都構想の4特別区になったら、あらたに218億円のコストがかかるという試算を大阪市が出したと読めるから。

 

 

文章のプロであるNHKや朝日も、この記事を見て、すぐに報じた。

 

その後、29日に、大阪市の財政局の課長が記者会見し、あり得ない試算を出してしまったと謝罪会見を行った。

 

NHKと朝日はすぐに訂正報道をした。

 

財政局は、松井市長の決裁を得ず、独断でその試算を毎日新聞らに提供した。

住民投票のこの大事な時期に、松井市長に了解を得ずに試算を公表するなんて、市役所としてあってはならないことっだった。

 

 

この毎日新聞の記事本文は、巧みにミスリードする内容だった。

 

記事には、大阪市を4つの自治体に分割した場合、行政運営のコストである「基準財政需要額」が現在より年218億円増えると大阪市財政局が試算したと書いてある。

 

けれど、この218億円という試算は、大阪市を4つの「政令市」にした時の試算だそう。

都構想は、4つの「特別区」にするので、政令市での試算はまったく意味がない。

しかも、都構想はあらたな試みなので、4特別区で計算する方法もないそうだ。

 

NHKや朝日は、4つの「特別区」で試算したと解釈して、そのまま、都構想でかかる費用だと報道してしまった。

プロでもミスリードされてしまう内容だったということ。

 

毎日新聞は4つの「自治体」と書いており、あいまいな書き方をすることによって、自分たちは誤報ではないと主張し、訂正報道はいまもって行っていない。

 

松井市長らの抗議に対しても無視して開きなおっている。

 

自民党の国会議員や市議らは、財政局が謝罪会見を開いた後でも、この記事を拡大して大きく掲げ、町中でアピールしたり、街宣車で言いまわって、反対票を増やす運動に使っていた。

 

 

当然、この記事を見た多くの市民もミスリードされた。

都構想賛成の議員やボランティアさんが殴られたり、ののしられたり大変だったそう。

 

NHK出口調査や、JX通信社の調査によると、この終盤に反対票をいれた人が増えていて、毎日新聞の記事によるものだろうと分析されている。

 

 

付け加えておくと、23日のNHKの番組「かんさい熱視線」という番組で、都構想の討論会をしていたのだけれど、その中で、共産党の市議がこの記事の218億円という数字を出してる。

26日の記事の3日前。なにか関係があるのかと疑惑の目を向けられている。

 

 

その後、読売新聞と産経新聞が、11月18日にこんな記事を配信してる。

 

「都構想」公文書、大阪市が故意に廃棄…議員には存在を隠蔽~読売オンライン

 

大阪市職員、公文書の草稿コピーを処分 分割コスト試算問題で~産経WEST

 

 

11月になって、大阪市議会の特別委員会では、毎日新聞の記事が出るに至った財政局の対応について、市議が聞き取り調査をしている。

 

それによると、毎日新聞の記者は2度にわたって、草稿を財政局に渡して、内容を確認を依頼したという。

1度目は紙で草稿を。

財政局はそれを見て、修正点を指摘。

その後、記事を出す前日の25日にも記者はメールで原稿を見せたという。

 

これは、毎日新聞と財政局、両方が認めていること。

 

その後、市議会の特別委員会で、その文書の開示を求められたところ、財政局が故意に廃棄していたことがわかった。

 

記者の草稿の一部。

都構想のデメリットに関する財政局の見解が示されていたそう。

税制局を挙げて記事を確認し、(毎日と)共作したと受け止められてしまう不安があったからと説明してる。

財政局の局長ら3人は日曜日に集まって話し合い、公文書の廃棄をしたそう。

 

なんというか、試算を出す時も、松井市長の決裁を仰がず、さらに今回も文書隠蔽。

 

税制局は、文書を廃棄した後、すぐに後悔して松井市長と副市長にそれを報告、委員会でも経緯を話したそう。

 

松井市長は、処分は人事局の判断に任せ、これ以上の追及はするつもりはないみたい。

 

けれど、大阪維新の会としては、全貌を明らかにしてほしい。

なぜ、こんなことになったのか。

 

 

大阪市役所はかつて、不祥事だらけの伏魔殿と言われてた。

 

橋下さんが市長になって以来、維新の首長が続いて、内部改革も相当進んだそうだけれど。

 

一番、大事な都構想の住民投票の最終盤で、ありもしない試算を発表し、毎日新聞がそれを拡散した。

どんなことをしても、大阪市役所を無くしたくないという勢力がいたのかな。

 

都構想は都市としてグレードアップする行政改革

大阪市が無くなるというけど、大阪府と市が一体となって大きくなるはずだった。

そうなれば、市の職員も府の職員も、ガラガラポンで適材適所に配置されるはずだった。

 

松井市長も、もっと市の職員が不安に思うことがないよう説明すればよかったのかもと残念がっていた。

 

 

この公文書廃棄の件。

テレビ局は一切流さない。


公文書の廃棄は、森友カケ桜の時はテレビで散々批判されたのに。

大阪市役所のこの廃棄はテレビ局は一切報道しない。

 

ひとつだけ。読売テレビの「すまたん」という番組のみやった。

 

おなじ読売テレビでも、tenはやらないし。

NHKのニュースも、MBSのミントも、ABCのキャストも、カンテレの報道ランナーも知らん顔してる。

もちろん、東京キー局はまったく無視。

 

公文書廃棄なんて、絶対にやるだろう案件なのに、一切やらないのが、不思議で仕方ない。

 

なぜ???

なにかとてもヤバい案件なの???

 

それにしては、「すまたん」は普通にやってたけど…。

 

NHKと朝日は、独自で確認しないまま、毎日の記事にのっかって、誤報を流した手前、カッコ悪くてできないのかな。

 

新聞は産経新聞と読売新聞だけが報じてる。

 

 

たぶん、この話はこれで終わりになるんだろう。

テレビも今後もやらないし、新聞もここまでで終わりそうだから。

 

大体、最初の毎日新聞218億円試算も、ミスリードの記事だったと知らないままの人が多そうだし。

その後の経緯も知らない人が圧倒的に多そう。

 

 

すべては有耶無耶になって、消えてしまうんだろう。

メディアの誰も暴こうとしないから。

過去の中に、埋もれていってしまうんだろう。

 

 

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