(都構想で思ったことをつらつらと)住民投票について
今回は、住民投票について。
私が今回の住民投票でつくづく思ったのは、都構想は住民投票に馴染まないということ。
私もダウンロードをして見たんだけれど、これが難しい。というかややこしい。
わかりやすくしてるとはいえ、一般の人が内容を理解して、判断するまでは手間暇がかかる。
グラフや表を多用してわかりやすくしてても、それに対する懇切丁寧な説明文がもっといると思うのね。
知りたい、考えてみようという気は十分にあっても、プラスアルファの粘り強さがちょっと必要。
数ページ、がんばってみたけど、ため息をついて、そっと閉じた人が結構いたんじゃないかな。
それで、わからないわ、でも住民投票は迫ってる。
そこへ、自民党の多額の費用がかかるというチラシなどを見たら、不安が増大する。
家のポストにはあふれるほどのデマチラシが入っていて、ウンザリする。
その心のスキに、「わからなかったら反対へ」という反対派の言葉がすんなり入り込む。
大阪市を廃止してまですることかと、ラジオなんかでも言ってたしね。
と、行政文書を読むのが苦手な私は思ったわ。
維新は独自にわかりやすいパンフレットを配っていたけどね……。
都構想は行政改革。
行政の聞きなれない用語とか、試算とかがいっぱい出てくる。
財源をこっちにもっていって、こっちに戻して、いくらの比率で配分されるとか、とか、とか……。
それを知っても妥当かどうかの判断をするには、いろんな他の例と比較しないといけない。
これを住民に聞くのはどうなんだろう?
それに、時間を費やせる人が多くいるとは思えない。
市会議員はみんなから選挙で選ばれてるんだし、議会でしっかり議論をして結論を出すというのでいいんじゃないかと思ったわ。
住民にたずねるのは酷というもの。判断できないって。
それともうひとつ。
この都構想の住民投票は、「府と市の広域行政の一元化」と「大阪市を廃止し4特別区を設置する」ふたつのことを聞いてるの。
でもなぜか、大阪市民が投票した都構想のタイトルは、後者だけ。
「大阪市を廃止し4特別区を設置する住民投票」に賛成か反対かなのね。
なぜ、広域一元化の部分がタイトルに入ってないのか不思議なんだけど。。。
広域一元化だって市民にとって大切な話。
ほんとは府民にも関係のあることなので、府民にも住民投票させてほしかったけどね。
話はもどって、だから実際にはふたつのことを、一度の住民投票で聞いてるの。
住民投票の結果で、賛成理由で一番多かったのが「二重行政の解消のため」。
反対理由で多かったのが「住民サービスが維持されるか不安」や「大阪市がなくなる」だった。
賛成した人は、広域行政の一元化に賛同してるのね。
反対した人は、大阪市廃止、特別区設置の方で不安を持ってるのね。
今回の住民投票はふたつのことを聞いていて、賛成反対の理由もふたつに分かれてるの。
つまり決して、ひとつの案件を吟味して、賛成、反対を判断してるわけじゃないの。
うまく伝えられないけど、これで住民投票で判断されたと解釈していいのかなと疑問に思ったりするのね。
住民投票って、2度まじかで見守ったけれど、とてもやっかいなもの、ってカンジ。
すっごいデマが飛び交って、驚くほど簡単に人はウソを真実だと思い込む。
特に、口コミで、知り合いからのウソを信じる人が多い。
とにかく、不安をあおれば、反対票が増えるから、そっち方向の勢いがすごくなる。
不安を言われれば、二の足を踏むのは人情というもの。
大阪のこの住民投票の場合、二度とも全国から反対運動する人が入ってとんでもない騒ぎになった。
冷静な環境で、デマもなく、じっくりと考えることができたら、良かったのに。
結論、大阪都構想のような行政改革には、住民投票はない方がいい。
選挙で選ばれた議員が、議会で期限を決めてしっかりと議論して決めてくれればいいと思う。
都構想はそういう案件だった、とつくづく思う。
でもね。
二度の挑戦は、それだけ大阪の人が政治に興味をもつようになったので、まったく無駄ではなかった。
みんなが興味をもてば、政治も変わっていく。
これからの大阪市政、府政をしっかり見る人が多くなると、大阪はもっときっと良くなる。。。
しかし、とにかくやきもきした一か月間だった。
ではでは。
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